記憶と現実と夢と


ねえ、だってほら

現実は僕には厳しくて
それでも時間が流れていって
優しくはしてくれないんだ

夢ばかり愛し愛されて
それでもよかったのに
君も見えないし
本当の僕もわからない

夢と現実が同じになったらいいのに
そう願い続けてたら
区別なんてつかなくなったよ
夢と現実は同じになれないって
誰かが教えてくれたのに
夢は現実に進化することもあるって
誰かが教えてくれたんだ

何のためにあるのかわからない柵から
抜け出せないでいる生ぬるい今のまま
動かないでいたいって
心の片隅で思ってる
それが本音だって
時間が止まればの話
繰り返すうちに
時間は流れてゆく

きっとわからない僕に
生きてゆく意味が潜んでるんだ
生まれてきた時すでに持ってた
命の居場所を探しているよ

まだ夢のままなのに
時間が流れてゆくよ
そのまま僕は
死んでゆくのだろうか
夢のまま現実に
飲み込まれていって
僕は
死んでゆくのだろうか