捨て猫


夜に冷やされて
逆に熱くなって
君は大人ねって
悲しい眼で言うの

野良猫が通り過ぎて
急に雨が降り出した
不吉だなって言う前に
なんかいいことあったっけって
今日一日を振り返る

見て見ぬ振りをする夜に
被害者と加害者が飛び交う街
影ができるはずもない
暗黒の街 僕の街

明るい未来を望んでる
上辺だらけの本音
君は大人ねって
悲しい眼で言うの

捨てられた猫のように
僕に向かって
君は大人ねって
悲しい眼で言うの