みごろし


あのひとはぼくがおもうほど
ぼくのことをおもってないだろう
ぼくがあのひとでおしつぶされそうになっていることも
あのひとはしらないだろう

まるでみごろし
ぼくはこんなにもきずついているのに
まるでみごろし だ
あのひとはしらぬまにぼくをころしてゆく

ぼくがしんでもあのひとはないてくれないんだろう
ぼくがしんでもあのひとはわらってくらすんだろう
つみをきているのにしあわせをせおって
ぼくのしらないところでわらう
とてもみにくいかおで

ああ なんてきみはざんこくなんだろう