にんげん


このせかいはあんまりうつくしくないから
きみのようにうつくしいひとに
ぼくはこころをうばわれたのだとおもう

でもそんなきみもじつはあんまりうつくしくないから
ぼくのようにつまらないひとを
きみはあいしてくれたんだとおもう

ひとつかけてたぶぶん
きみとぼくはちがう
だけどそのおかげで
N極とS極はくっついた

はなれられなくなるほど
ぼくはきみにいぞんしちゃいないし
きみもぼくにいぞんしてない
だからこんなよるもこせる
きみもきっといまもいきてる

しぬほどすきだとか
あまりにうそくさくて
きみのおかげでいきられる
そんなわけでもなくて
ぼくはごはんとすいみんさえあれば
やっていけるとおもうんだ

でもぼくはきみがいないとこまるし
きみがいないとさみしいから
こんなうたをうたってる
きみにとどかなくていい
きこえたらわすれてしまっていい

へたくそなうた
うまくことばにできないけど
むだじゃないっておもうんだ
ぶかっこうでいいだろう
きみもぼくもきっとみんなも
かんぺきにはなれない
にんげん なんだ