あの日僕は絶望をみた


体温が欲しいと夢みた午後にはまぼろしが僕の頬をかすめた。あまり明るくない君の瞳には二度と希望は映らないだろう。肌寒い風が吹いたらとても人が怖くなって寂しくて泣いた。あの日と同じあの人はもう現れることはないんだね。それでも生き続けなさい息続けなさいと神様は云う。からっぽの身体でできることなどないのに何の意味があると云うのだろう。今まで生きてきた日々は何の意味があったと云うのだろう。

ほら、ぜんぶ、なくしてしまったよ。