ニヒル


濁って とける
光って 残る
曇りガラスの向こう側
ここからじゃ ぼくには
なにも見えない
なにも知らない
影がうつる
だれの ものの 影
正体不明のしんじつ
こわい なにもかも
さよならを 言いそびれた
手放したもの かえってこない

無 無 無

きみの瞳に吸い込まれた ら
なにもなくなった