感触


自分のことが嫌いな理由を
世界のせいにして
夢の中に逃げても
意味がないんだよ

掴み取れない幻に
目が眩んでいただけだ
ほら
その手は汚れていない

誰にも嫌われたくなかった
誰もが望んだことなのに
どうして叶わない
生き苦しい 排気ガスのにおい
それを嘲笑う 強そうなふりをして
何が偉いんだろう
逆らえない

答えが出ない
答えが出ない
答えがないと落ち着かない
答えが出ない
答えが出ない
夜が怖くて眠れない

だってそんなの
あるはずないもの
あったらあったで怖いくせに
また答えを探す

絶対的存在
縋ってばかりだ
何も返せていない
何か返さなきゃ
何もできない
無力の僕は
どうしたらいい
どうしたらいい


消えたくなった
パチンって誰かが指を鳴らして
パチンって消えてしまえたら


怖くなった
ジリジリ誰かの目覚ましが鳴って
また現実へと引き戻される

自分のことが嫌いな理由は
ぜんぶぜんぶ僕にある

変わらない僕
変わらなきゃ
世界に置いていかれてる
生き苦しいのを
変えていかなきゃ
あぁ

綺麗な空気を深く吸う
雪が舞って 月が欠ける

さようなら
やっと手が振れる
こんにちは
やっと手が触れた