水声がきこえる


いつしか君はいなくなる
僕にはそれがわかってる

いつだって今は今しかなくて
時間は流れ
あっという間に過去にしてゆく
僕はそれが悔しくて
君はまた遠くへ
僕は君の記憶になって
いつしか記憶すら消えてしまうだろう

僕には今を愛すことができても
過去になった今を愛すことができないよ
記憶になった君を愛すことができないよ
記憶の中で浮かぶ今の君が
あまりにも鮮明で
あまりにも残酷で
あまりにも美しくて

僕は

今を未来に変えられないまま
今は過去に流されてゆく
僕は未来で笑うことができない
僕は過去を笑うことができない

たぶん

きっと

今だけは