ゆめをこわして


ぼくのゆめをこわして
ねえ
きみはとてもおとなだ
ぼくとはちがう
だからすくってくれるなんて
せかいはそんなにあまくない から

きょう をいききれなかったぼくを
せめるのかな なくのかな
ことばもこえも いみのないものだから
きみにはとどかない

あしたはないよとおとなのこえで
きみのこえで
ぼくのゆめをこわしてよ
かんちがいしちゃうのがこわいんだ

むげんのかのうせいを
そっくりそのまま じぶんのものにできたらなあ
こんなになやむこともなかったのに!

いらないんだ
ゆめ ゆめ ゆめ
かんちがいしたくないよ
せかいはあまくなんかない
まちがえたら まちがえても
しあわせになんかなっちゃだめだ!