しんみり


いまとても
しんみりしたい
かなしいうたをきいて
むねがくるしくなって
きみをおもいだして
なみだをながしたりしてみたい

いまとても
しんみりしたい
ひとりぼっちになって
まどをあけて
おとにみみをすませて
かぜといっしょにねむってみたい

いまとても
しんみりしたい
ゆうひがしずんで
くらくなるそらを
あかりがついて
ほしがでるよるを
このめでみたい

いまとても
しんみりしたい
とうめいなかんじょうが
こころをうめつくすように
なにもかもわすれさって
ゆっくりときをすごしてみたい

いまとても
しんみりしたい
だれのものでもないぼくを
じゆうのなかでかいほうしたい
それでもきみがしんじつと
くちがさけてもいえるなら
ぼくはさよならをいわない

いまとても
しんみりしたい
つらぬきとおしたうそが
ほんとうになるというのなら
ぼくはめをつむる
すべてがひとつになるように


そうしてぼくはしのう
きみをゆめでみたあのよるに
そうしてぼくはしのう
さいしょでさいごのやくそくだ