でこぼこの宇宙


ぼくは出かけた
でこぼこの宇宙へ

つまづいた
ころんだ
星のかけらをひろったりもした

土星のわっかを取ろうとしたけど
君への結婚指輪にでもと
思っていたんだけど
うまく取れなかったから
その場にあったナットを
結婚指輪にすることにした

ふと見たら
ロケットがそばにいない
ぼくは帰れなくなった
それでもよかったんだけど
待っている人がいるから
それでもよかったんだけど
やっぱりよくなかったから
ぼくは帰ることにした
自力で泳いだ
息ができなくとも

深さに
溺れそうになり
広さに
圧倒されながら
ぼくは泳いだ
息継ぎを覚えて
少しはいきやすくなった


蒼い星を見つけて
君の胸に飛び込んだ時の
幸せという感情を
想像しながら
想像しながら