白昼夢


なにもしらないほどいいのは
まっしろな朝だけ
なにもかもしるほどいいのは
まっくろな夜だけ

ゆるされない あやまちを
ゆるしてくれるのは太陽
ゆるされない あやまちを
とがめるのは三日月

白昼に見た夢は
誰にも覗かれることなく終わる
流れる風に託した想いは
君に届かないまま消える

ぼんやりとしているあいだに
夕暮れはとうに過ぎていた