36.5℃


べたつく夜の
触れたくない君の
肌に透き通る
3つめの目を見た

けだるい夜の
触れられたくない僕の
心をすり抜ける
君の吐息を聞いた

壊れそうな僕たちの
指先に伝わる体温の
血の気配がする
いのちが叫ぶ声がした

平熱なのに僕たちは
どうしてこうも狂えるのだろう