たとえ息苦しいとしても


いつの間にか呼吸の仕方を忘れた

僕は
溺れていく
何かに
沈んでいく
からだが
とけてくみたいに
白昼夢

けれど
僕は生きていた
胸の痛みでそれがわかった

ふと気づくと
涙がこぼれて止まらない
頬に
染みをつくっていく

僕は
絶望していたけれど
確かに
希望はあったんだ
だから
胸が痛むんだ
まぶしくて
目が開けないだけで
直視するのがこわくて
ほんのちょっとの
勇気がないだけで


幸せは
脆いんだ


いつの間にか呼吸の仕方を忘れた
それでも僕は生きている
僕はすべてを取り戻すため
そして何かを見つけるため
生きているんだ
今も
そしてこれからも

たとえ息苦しいとしても