ふやけたからだ


おちつく
羊水のなか
ぼくは息を忘れて
ひとり

つめたいなみだも
あついあせも
あめのなか走ったことも
だれにもさとられない
だれもはいることのできない
ぼくだけのばしょ
ぼくのいばしょ

おちつく
羊毛のなか
ぼくはきみを思い出して
ひとり

やさしくなるよ
もうすぐ
だからそれまでまっててよ
つよくなるよ
きみのために
あいしているよ
そのことばが
うそにならないように
つよくなるよ


おちつく
羊水のなか
ぼくはきょう
ここを出てゆく

おちつく
羊毛のなか
ぼくは出てゆく
ひとりぼっちでゆく

きっとまた戻ってくるけれど
それまでには願いをかなえて
きみをここにつれて
ふかくふかくしずもう
なにもかも忘れて
しずかにしずかにしずもう
からだがふやけるまで
ゆっくりゆっくりしずもう

しあわせに、