僕らが生きたということを


誰もが思いつく言葉を
口にしてしまったらおしまいだ
あんぐりと開けた口に
飴玉を放り込んだ

いつの間にか
スキップの仕方を忘れて
靴の底が磨り減っていくのを感じる

だらしなく
生きている


あの日とは違うんだって
風がささやいている
呼吸のリズムが乱れると
ショートケーキは溶けていった

いつまでも
甘えていたらいけない
時とともに
こっそり泣くことが増えていく

誰にも言えないことが
増えていく


大切なのは
支えあうこと
あなたが大人になるたびに
僕は強くならなくてはいけない

たまに逃げたくなるけれど
崩れるほうがもっと怖かった


約束しよう
さいごまで
忘れないでね

僕らが生きたということを