君の羽


冬のあたたかな日
つめたい花が咲く
君はひとりで黙々と
空の写真を撮っていた

君の背中には羽がある
そんなことに気づいた

夕方になると
影を踏みながら
石を蹴りながら
帰った

星が鳴らす音をききながら
眠りに落ちるのを待った
君の羽を思い出すと
心が少しだけふるえた