さよならぼくのこいびと


さよならぼくのこいびと
ぼくの手から離れていく
ひゅるりと風がすり抜けて
きみは消えていった

ぼくがきみにキスをした
あのとき魔法が途切れたんだ
ひんやりとしたきみの手を
ぎゅっと握るのが好きだった

さよならぼくのこいびと
この恋は一生忘れないだろう
ほんとうに好きだった
好き、だったんだ

思い出はいつまでもうつくしいけれど
ぼくは前に進まなきゃなんない
ポケットにしまって 冬の青空の下 ぼくは歩くよ
夜になったらすこし泣こうと思う
最後は笑っておしまいにする そう決めたんだ