春の凶器


ぼくのあたまは
おかしなもので
ゆめばかりを
みているのです





ぼんやりしている
ぼんやりしている
ただぼんやりと
きみをまってる





はるになるのがこわい
きがくるいそうだ
だから
ぼくのいしきはとおのいていく





それでじゅうぶん
それでじゅうぶんだから
もうなにもいらないから
ぜんぶやめにしよう





はるになったひの
あさにしのう
さよならさよなら
まぼろしになってきえる





はるのきょうき
ふりまわして
あそぼう
あそぼう