やさしいうみ


なみだ
なみだがあふれるときって
ふしぎだ


きみは
どんなふうに泣くんだろう
なんて
ぼくは泣いているときによく思う
こんなやつで ごめんね
でも
気になる
しりたい
そう言ったら きみは
泣くかな
怒るかな


なみだって ふしぎなもので
かなしいときも うれしいときも
あふれてくるもので
いつも
しょっぱい味がする

うみが なみだのあつまりなら
それは
かなしいうみかな
うれしいうみかな
それとも両方かな
つめたいうみじゃなくて
やさしいうみだといい


なみだって 一体 何でできているんだろう
ただの水なんかじゃない
感情から出る何かなんだろう
ふしぎだ
きっとぼくはこれからも
なみだについて 考えることになると思う
どうしてだかわからないけど
それは人生において 必要不可欠なものなんだ