鳥目


死ぬならこの場所だ

そう君が言った

屋上

鮮明なメロディ

口ずさんで

いつかの君は

青空に

とけて

消えていってしまった

屋上には

白い羽根が

おちていた

ぱらぱらと

降っているのは

なみだ

上を向いて

口を開けた

すこしだけ

甘い味がした

夜になると

見えなくなる星

それが君だった