3月26日


密度の濃いノイズが現実味帯びている
あなたがわたしでないということ
わたしがあなたでないということ
つらいつらいつらいもうやめよう逃げよう
そう言ってまだ、手を握ったまま、はなせないでいる





「しにたいなあ」とぼくが言う
「ころしてあげるよ」きみが言う

ぼくを殺すのはそう、きみ
きみがいないってただそれだけのこと
となりにいてくれればいいのにって
そういう意味だったの、か





簡単なことさ
そう、いつだってそう
君が好きなんだ

何度も何度も間違えて
辿り着いたのがここだった