なんでもない文章


ぼくのあたまにはいつだって文字がながれていて、でもそれは感情ではない。空気なのだ。だからそれを紡ごうとすればいつだってできるし、いくらでも並べられる。だけどそれはまったく意味のないことで、つまらないことだ。だからぼくはそれをしない。ぼくは感情をえがくのが好きだ。なんでだろう、今しかないからだろうか。今しか描けない感情を描くのだ。書く、という表現でもいいのだけど、どっちかというと描く、感じ。抽象的にするのが好き。輪郭をぼんやり描くというか。そういう感じで描いている。でもいつもじゃない。詩の書き方はいつもばらばら。ほんとうのことを書くときもあれば、空想のことを書くこともある。でも嘘を書いているつもりはない。どれもこれもこころのどこかで思っていることだ。ぼくはそれをたいせつにしている。だからここは無法地帯。ぼくの居場所。ぼくが幻想で守られつつも、ほんとうでいれる場所。なんだか、変な空間だけどそれが落ち着く。散らかった部屋である。でもそれはぼくのすべてだ。すべてというと語弊があるかもしれないが、今えがける今のぼくを描いているつもりだ。ぼくの断片であり、ぼくのすべてである。ここにはそんな文章、というより言葉がころがっている。人によったらひどくつまらない場所だろうけど、ここはぼくの部屋だからしょうがない。好きなように模様替えをするし、好きなものを置きたいし、好きなことをしたい。ここはぼくの部屋、ぼくの世界。邪魔をすることはできないはずさ。だって誰にでもある領域だと思うから。きっとそう。なんだかんだでぼくはまだこの部屋にいるつもり。たまには片付けないといけないけれど、そう思いつつも常に散らかっている状態。それでもいいなら、いつでもおいで。お茶くらいなら出せそうさ。それもペットボトルだけど。それでもいいなら、ぼくは待ってます。ぼくはいつでも大歓迎です。

あたまがやんわりと痛み出す頃、なんとなく書いてみた、文章とはいえないくらいまとまりのない文章。