はじめてきみに恋をした


「落ちるほどの恋」

きみが、きみが
目の前から消えない
つなわたりみたいに
ふらふらしてる
落ちてしまったら
きっと元には戻れない



「溺れるほどの恋」

みずうみに、しずむ
あの星みたいにさ
輝けるなら
ぼくは泣いてもいい



「焦がれるほどの恋」

光が射すほうへ
向かっているなら
虫みたいなちいさな夢を
ぼくはなくさない



「蕩けるほどの恋」

きみは太陽で
ぼくは月で
そう、バターみたいに
明日の夜には姿をなくすだろう



「はじめてきみに恋をした」

まるで、
初恋 みたいな 恋だ