つなわたり


器用な
きみでさえ
泣いている
恋は
単純で
むずかしいのと
きみは言う

不器用な
ぼくは
そんなきみを
好きになりそうで
ああ
だめだ

からっぽの
頭を叩いて
曖昧な
嘘をついた


夏の大三角形が
見え始める頃になると
思い出すんだ
つなわたりをしていた
ぼくらは
ふらつきながらも
きらきらしていた