ねむれない


布団の中に潜って
「さびしい」


しずかだ
きっと
海が近いんだろう


太陽が出ている頃に眠るのが好きだ
きっと知らない夢を見てる ずっと


きみのこと好きなんて言ったおぼえはない
ただすこし思い出してるだけ それだけ


網戸越しの空
風が吹いて
寝返りを打つ


時計がカチカチいうのを聞いてる
目を閉じて
カチカチいうのを聞いてる
目を閉じて
聞いてる
目を閉じて
カチカチ
目を閉じて
聞いてる
目を閉じて
カチカチ
目を閉じて
カチカチ
目を閉じて
カチ、