恋という毒


恋は
毒なんだ
ほんとうに
そう思う
いつの間にか
ほんとうに
いつの間にか
気づいたときには
もう遅い
高速で
毒がまわりだす


すべてをゆだねてしまいなさいと
誰かがそそのかす
おちるところまで おちてしまえよ
そんな声もきこえる
それは悪魔か
それとも天使か


あっ
階段を踏み外しそうになった
ぼくがあわてて掴んだ
それは
きみの腕だった