文庫本


言葉をゆらす
声ふるわせて
aa,ああ
きみに伝えたいこと
あったのに、なかった


約束は
ポケットの中
入れたまんま
洗濯機の中
ぐるぐる回って
とけた


だれにもきこえないように
ちいさな文字で泣いた
まっしろな痛みが
ぼくのこころを襲って
消えてしまいそうさ


ほんのすこしだけ
なみだをながした
それで今日が
終わるなら
いいと思った
いいと思ったんだ