青い空に、ぼくの血が混じる。 きみが見ているものは たしかに青なんだけども うすく透き通ったなにかが 反対側から見すえている これはだれのですか と 英語で尋ねてくるのだけど あいにくぼくは 言葉を持ち合わせていないので 気づかれないように その場を去った 奥の奥のほうにある 大事なものは あなたには見せられない だけど すこしだけ言いたくなった いつか 声を乗せることになるだろう それがだれかはわからないけれど ぼくはいま そんな気がしている むらさきみたいななにかが 覆っている 空は一段と輝いてみえる 明日にはなくなってしまうように |