たぶんもっと速い速度で


たぶんもっと速い速度で
きみに近づいている
あした、なんていうものは
きのうで忘れた

だいじょうぶ
向かうところ敵なし、どころか
敵しかいないのでわかりやすい
さっさとやろうよ
話はそれから


そういうふうに
白と黒だけならよかった
きみをころすのも、ぼくがしぬのも
そう難しいことじゃなかった

ぼくが目を閉じるのは
そう
世界が鮮やかすぎるから