錆びついた天使の輪


うまくいかないね
ぼくたちは
しんでしまうね
それを
あたりまえだとおもっていたら
いけないよってあたまのうえで
ささやくこえがきこえてきて
ああ きみがかみさまだったら
どんなにいいだろうか かんがえた





くりかえす
くりかえす痛みは
いつしか愛おしくなり
そしてまた痛み出す





あかいあかい傷口が
ぼくのものではなく
きみの愛だとしたら
うつくしいのだろうか
日なたのそばで
まっしろなカーテンに
くるまっていたいなとおもった
それがとても
しあわせの色に似ているような
そんな錯覚がして
それは現実だった