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ぼくについてのかなしみは、
ぼくのかなしみであり、
ぼくがかなしむことであるから、
きみはかなしまなくていいのだけど、
それでも、
きみにすこしかんがえてもらいたいという、
そういうわがままはぜったい、
ぜったいにゆるしてくれないんだろうな、

な。


きみはかみさまなんかみたいに、
つごうよくあらわれて、
つごうよくきえるような、
そんなひとではないから、
ぼくはかみさまなんかには、
ねがったりしないよ、
ただすこし、きぼうを、
たったすこしのきぼうを、
しんじてみたいだけさ、
ぼくはおろかだから、
きみをすきになってしまう、
それはまるでひつぜんのようで、
それはアドリブだったのだ、
きみがぼくをすきになることがないのは、
そう、
きみはシナリオどおりのヒロインだからさ。

それは、


あたりまえだから、
あたりまえのように、
すぎていくまいにち、
すれちがうぼくら、
きょうもあえることはないけれど、
それでもおなじそらのした、
どこかでわらえていたらいい、
どこかでわらえていたらいい、な。