はなむけの綺想曲


すき なんていう気持ちは
実にあいまいで
海みたいに 波打っている
時折凪ぐこともあるけれど
大波が押し寄せることもある
、津波も

誰かに言われて気づいた、
満月が昇っていた
引力? そんなの
よくわからないけど
今日はいつもより、
陽光がまぶしいよ



あなたがわたしに言った言葉は、
わたしがちゃんとおぼえているから
あなたはわたしが言った言葉を、
忘れないでいてほしい


無理かな
無理でも
わたしは願うよ



、無理でもいいから
かまわないから
可能性はゼロにしないで


わがまま、
だけどそれだけ


いたずらしないでよ、
かみさま
たまには言うこと聞いてよ、





あなたは月でも太陽でも、
海でも空でもなかったけれど
わたしにとってはあなたは
あなたでした


あなたはあなたで
なにものでもない、
あなたで


わたしらしい、
あなたでした