電球


真夜中、
誰もいないリビング
静まり返って

そう、
笑い声は
昨日へ溶けた



そこにある
痛み、
ぼくはいつの間にか
触れていたみたい


目には見えない 世界
夜だからか、やけに明るい




きみ、
いま
なにか言った?
なんて言ったの、
教えてよ
秘密でも
かまわないから、


ねえ




きこえないはずの声
届かないはずの声


それでもぼくら、
つながって

つながって いて




まぶたの裏で
描く


あした は
遠く

いつか は
近い