宿る光


わたしは、わたしのことをしっていれば
だれも、わたしをしらなくていい

うそ
うそ
うそ
うその、はんたい
ほんとのうそ
うそのほんと
どっちがどっち
どっちもどっち
いいのか、わるいのか
まあいいかって、どうなんだ




わたしには、わたしがない
いるけど、いない
たまにあらわれて
すぐにきえるの
そんなかんじで
そとはまっくら
かえらなきゃ、いけない
どこかに
ここではないところに
むかわなきゃ
だれにもあえなくても
あいたいひとがいる
がいとうがきえても
つきあかりであるける
ほしがひとつなくなっても
あめがふっていても
まばたきをすれば、へいき
かなしいほど、おだやかに
こころはなみうっている




しぜんにまわっているちきゅう
しぜんといきているわたし
それは、しぜんではなくふしぎ
きっと、ふしぜんだけどきせき




わたしのことはわたしいがいに
だれもしらなくていい
けど
だれかをしりたくなったときには
わたしのこともしってほしい
わがままだらけでゆるされないけど
かなわなくてもねがってみたい




ほしがひとつきえるのは
とてもしぜんなことだから
いたくもかゆくもないけれど
ふしぎにおもう
ふしぜんさは、きせき

(ねがいごとがひとつ、きえたよ)




いきていることは
しぜんで、ふしぎで
ふしぜんみたいに、きせきだ