あの荒野に花束を


昔のぼくに励まされるから、書いててよかったって思える。
過去は嘘をつかないし、裏切ることもない。
今、ぼくがぼくでいられるわけは、昔からずっと、ぼくがぼくでいたからだ。
たとえなにもなくなっても、たしかにそこにあったと証明できることが、ぼくにとって、かなしいくらいにうれしいことだ。

戻りたくなっても、戻れなくても、ほんとうの自分になれる場所が、あってよかった。
ただの自己満足にすぎないけれど、きっとぼくではない誰か(あなたもそのひとりだろう)に救われてたんだ。
だから、この場所にありがとうと言いたいし、あなたにもありがとうと言いたい。
あらためて今、花束を。