光の森
ゆるされない、ゆるされたい、ゆるして、
しにたくないんだ。
やさしくされたいだけなんだ、
いまは、
いまだけ、
やさしくしてほしい。
――首の縄をそっと緩める。
――指に伝う体温はあたたかい。
いまだけしか時間はない。
だけどそうともかぎらないから、
来るまで待つよ。一緒に行こう。
こわいものをひとつひとつなくそう。
そして大切なものを増やしていこう。
あせらなくていいよ。そのままでいいよ。
いつかあかるく目覚めたときに、きっとすべてを受け入れられる。