通学路


セルフタイマーを切る
笑えない、
青白い稲光 空はピンクになる
割れていく先に あるのは何色かなぁ

白衣の次は喪服に着替えなきゃ
制服はブレザー 黄色の帽子
防いだ入口 塞いだ出口
管を通っていくんです

視線によってつくられた星座
いったいどこを見ればいいの、
公園のベンチ 広い車道
人気はなく 気配を消す

いつでもできることを今やろう
踏み潰した蟻を葬ろう
あともう少し、あともう少し
締め切り延ばしてくれないかなぁ

忙しいから疲れるわけじゃない
スニーカーの紐がほどけてるから走れない
言い訳にして、言い逃れて
今日もスーツに腕を通す
オール5の人も そうでない人も
痛くも痒くもなく 平等に
点滅する信号を渡っていく