#3


きょうは、生きるのにいい日だ。
きのうは、死ぬのにいい日だった。
あしたは、どうだろう。

花うらないできめる、
靴をとばしてきめる、
てるてる坊主におねがい、
ぼくはキッチンでナイフを研ぐ。

くちづけした約束は、うそしかしゃべらない。
はかないものは、ことばにできない。
それでもぼくらは傷をつけたがる。
赤い花がひらく。中央の瞳はこちらを見ている。
きみは笑う。ぼくも笑う。花も、

(そうか、ぼくらは――)

このナイフの行方をしっているかい、
エンドロールがまわるころ、眠っていてしまったね。
ぼくは結末をしらない。
スクリーンからスクリーム、正気を失った映画館。
あとで笑い話にする、準備。

(気が触れたね――)

ききたいことがある。
そう、じゃあ、
最後の台詞はこうしよう。

“ Do you wanna live? ”

きみはこたえる。
____*silent

(( ppp... ))


まだ、しぬにははやすぎる。