星のなまえ


ぼくをなんて呼ぶ
ぼくをなんて呼ぶ
かなしいと呼ぶ
うれしいと呼ぶ

ぼくを嫌いになってくれていいよ、なんて
ぜったいに言わない
思ってもないこと言うなんてダサい
大事なところでうそつくほど
かっこわるいことはないよ

ぼくをなんて呼ぶ
ぼくをなんて呼ぶ
最初はなまえなんてなかった
みんなみんな そうなんだ
ぼくを見つけた人が なまえをつけてくれた
かなしいのだって うれしいのだって
きらきらしてる たからものさ

きらびやかに ぼくは、ぼくを祝いました
ありがとう ありがとう
ぼくは笑顔でいいました
涙は見せないつもりです
舞台をおりてからにするつもりです
ぼくが最高にうれしかったのは
きみがあたらしいハンカチをくれたことでした