この部屋で生きているのは僕だけしかいなかった


おちくぼみそう。おちくぼんでる。つまずきそう。つまずいて、しまったんだ。なにもないところで平静をたもてない。真面目な話の途中で笑いがこみあげてくる。図書館とお葬式は似ているからどうしても苦しいし、笑ってしまいそうになるし、すこし心地よかったりする。 (( みんな苦しそうね )) 美術館なんてばかげてる。みんななにをしってるんだ。 (( あの眼鏡が気に喰わない、あのヒールがうるさい、ビニール袋はつつしんでくれ、そこは笑うところじゃない、髪は束ねておけ、肉場所とりすぎ、背が高いからっていいわけじゃないよ、ていうか邪魔みんな邪魔、さっきからずっと動かないけどどうかしたの?ねえどうかしちゃったの?やっぱり…… )) 叫んだりして周囲をぎょっとさせたいけどそれで誰かが傷つくならいやだ。迷惑かけるの承知で床に寝転がったけど僕のほしい迷惑じゃなかった。ただそれだけのことがずっと続いている。それが許されている。どうかしているのは政治家だけじゃないのになんで政治家になりたがるんだろう。世界を変えるなら肩書なんてなくていいだろ。資格もいらない。本当にできるなら見せてくれよ。それまで黙って見てるよ、一時間くらいならね。つまんなかったら五分でおわりね。お金あるなし関係ないよ。地球でて一戦まじえてきたいね。かえらなくていい理由をつくろう。僕は頭が悪いから頭のいい人はすぐ見抜けるよ。さようならって言ってみて。ありがとうって言ってみて。ごめんなさいって言ってみて。こんにちはって言ってみて、、僕は遊びつづけたい。おやすみなさいって眠れるようになるまでは遊びたりてないから、まほうのこどもをつれてきてよ。キレてもいいでしょ、かくさなくていいなら。あきたよ。ぜんぶうそになんないでよ。だったらうそにしてよ。さくらはあんなにうつくしく散りました。だれにも罪はなく。ぼくだってあなたを責められない、あなただってそうだ。なんたることだ。なにもないところでころぶ。なにもないのにころぶ。なにもないからころぶ。なにがあってもころぶ。わかりきっていたこと。忘れていたかった。すき間すき間に虫歯があるみたいな春。