光の砂


さびしくなるのはまたあした
きみが帰ってこなかった日に
ぼくはひとりでビールを開ける
とっておきの夜に向けて

晴れても雨でも
なんでもいいよ
この際 雷だって
ちっともこわくないさ

裸足のベランダで
風になるまで
きみを思い出して
全部なくなるまで
ぼくは粉々に砕かれて
空へ飛び立つ準備をする