うつくしいゴミ


- なかなか書き終えない君の小説のせいで僕たちはいつまでも浮足立っている

- つづかない会話を繰り返しては知らないほうがいいねと正しい方へ進んでく

- 朝の電車に揺られている光はどこへもゆけずトンネルに落ちる

- 残念ながらと言われた結末は僕にとっての幸福かもしれない

- 君が捨てたがるゴミはとても怖いものだ、あれもそれもこれも命だった

- みんなみんなうつくしい心を持ち合わせていて、そう、あなたもかわいそうね

- かわいそうね、かわいそうね、
- ねえ笑っていい? いつになったら笑っていいの?
- かわいそうね、かわいそうね、
- ねえ笑っていい? だってみんなおかしいよ

- あの子うつくしい心を持っていないのよ、まあなんてかわいそうなの