ともしび


ぼくの街にきみが来てくれた、きょうが、なんでもなく過ぎてく。
すこし重なって、すこしずつずれていって、きれいにすれちがって、なかったことみたいになる、
それくらいぼくらは、ちがうひとつで、
(でもたまにおなじ空気の中にいる、)
それだけで、胸のあかりがぽっとつく。

きれいな色にみえる魔法だ。