空箱


定刻だ
顔を上げる
終わりがはじまるよ
今ここで

見破られたんだ
僕の体を突き抜けて
壁に打ち付けられ
天井にぶち当たり
宙を舞う
うつくしい光

バックグラウンドはない
バックグラウンドは何もないよ
ただただ君だけの意味が
ここに

白がまぶしくて
視界に焼き付く
太陽みたいに
はがせない

あの日の空が一周して
またここに現れた時
僕は何て思うかな

バックグラウンドはない
バックグラウンドは何もないよ
ただただそのままの意味が
ここに

わからないけれど
わからないけれど
もうじき
わかる日が来るね