ひかりのゆめ


氷の入ったグラスに
水を注ぐときこえる
ちいさくはじける音
宇宙はそれに満ちている

まぶしい闇に覆われて
なまぬるい風に包まれる
「つめたいね、きみは」
そう言われているようで
目を伏せた

未来は続いてゆく
誰ひとりいなくなったあとも
すべてあるのは今だけ
とっておきの星を胸に

あたたかい涙がつたう
光の夢をみた夜は
ちいさくはじける音がきこえる
ゆっくり未来にとけてくように